昔の歯科医院では、歯科医師は立ったままで診療していました。
そして横から覗き込むように身体をねじるような姿勢で患者さんのお口の中を診ていました。
このような姿勢では途中で腰が痛くなり、集中力が途切れてしまいます。
(先輩にモデルになってもらいました、普段の診療姿勢とは違います!)
歯科医師は狭いお口の中でミクロン単位の精密作業をおこなう必要があります!
診療に際して立ったままより座ったほうが体が安定します。
また身体をねじらない姿勢で診療することが大切です。
ベッドタイプの診療台は人間工学に基づき設計されているので、
歯科医師が不自然な姿勢を強いられることなく、
より質の高い正確な治療をおこなうことができます。
人間の自然な動きを人間工学的に分析し、
歯科診療に最適化したシステム環境下で行なう診療をpd診療といいます。
(pdとは、proprioceptive derivation 固有感覚に基づいて求めた条件
固有感覚とは平衡感覚や筋肉のコントロールといった人間の持っている根本的な感覚。)
ベッドタイプの診療ユニットはびっくりされる患者さんもおられます。
しかし、ベッドタイプにしかないメリットも多くあります。
ベッドタイプの診療台のメリット
・完全にフラットなので患者さんがリラックスしやすい。自然な姿勢になることができる。
・治療器具が患者さんの目に入らない位置に配置されるため威圧感や不安感が軽減される。
・頭の位置が患者さんごとに変わることがないため歯科医師が常に安定した良い姿勢で治療をおこなえる。
・pd診療システムにより患者・歯科医師両方の負担が軽減される。
当院ではより質の高い口腔ケアを提供するため、pd診療システムを開業時から導入しています。
歯科医師を対象にこういった診療のシステムをお伝えするセミナーを行なっています。
そのため休診することがあり、ご迷惑をおかけしますm(_ _)m