前回のブログで根管治療についてお伝えしました。
今回は他院で根管治療後もズゥーンと痛くて、心配で当院を受診された症例です。
土台のレジンや仮封もしっかりされていました。
しかし状態を把握するために一度はずして、歯根を確認したいと思います。
外してみるとその下にはまだむし歯が残っていました…
むし歯の部分には細菌が住み着いているので、
根管治療の前にまずは徹底的にむし歯を除去することが大切です!
そうしてむし歯を除去していくと、、、
歯根破折を発見(T_T)
むし歯が残っていて、破折もあって、、、
これが痛みの原因になっていると診断しました。
破折している場合は歯を残していくことがとても困難で、
やはり抜歯が必要となることも多いことを説明しました。
患者さんはそれでも残せる可能性にかけたいと希望されたので、
根管治療を行うことにしました。
ラバーダムをして、再感染を防ぎながら数回根管内の洗浄・貼薬を繰り返し、
症状が落ち着いてくれました。
仮歯を装着し、日常生活を普段どおりに過ごしてもらいましたが、
違和感や痛みなどの症状もなく、食事もできると喜んでもらえました。
必ず残せるとは言えませんが、残す努力は最大限に考えていきます!
今後、経過観察をして、問題が無いようであれば、
冠(かぶせ)を考えていきたいと思っています。
症状:歯が痛い
治療法:根管治療
通院回数:4回
費用:根管治療132,000円(自由診療)