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ワイヤー矯正の期間の目安!長引かせないためのポイントも解説

こんにちは。西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」です。

ワイヤー矯正のイメージ

ワイヤー矯正は、昔から行われている歯列矯正方法です。さまざまな症例に対応できる矯正方法ですが、治療期間が長引くのではないかと不安に思う方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ワイヤー矯正の期間目安や治療を長引かせないための方法を解説します。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正をしている女性

ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる装置を歯の表面に装着し、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。ワイヤーの張力を利用して、歯を移動させるのです。

ワイヤーで歯に力を加えると、歯周組織にも矯正力が加わります。歯を支える歯槽骨という骨の周りには、歯根膜という組織が存在します。歯根膜には一定の厚さを維持する性質があるため、ワイヤーで圧迫されて伸び縮みした歯根膜は厚みを元に戻そうと働きます。

具体的には、縮められた歯根膜は厚みを増やすために歯槽骨を溶かす細胞を作り、伸ばされた歯根膜は厚みを戻すために歯槽骨を再生させる細胞を作ります。歯槽骨の吸収と再生を繰り返して、徐々に歯が移動して歯並びを整えるのです。

ワイヤー矯正にかかる期間目安

ワイヤー矯正にかかる期間が長いイメージ

ワイヤー矯正にかかる期間には個人差がありますが、全体矯正で2~3年、部分矯正で半年~1年ほどが目安です。前述したように、ワイヤー矯正では歯の周りの骨の吸収と再生を繰り返して歯を動かしていきますが、骨が再生されるまでには1か月ほど時間がかかります。

また、1か月で歯を動かせる距離は0.5mm~1mmとされています。骨を再生させて歯を動かせる速度ははやくないので、矯正は時間がかかる治療とされています。

さらに、矯正治療で動かした歯は、元の位置に戻ろうとします。この現象を後戻りと呼びますが、後戻り防止のためには保定装置を着用する保定期間が必要です。

ワイヤー矯正の期間が長くなるケース

歯並びが悪いイメージ

ワイヤー矯正の期間には個人差があり、口腔内の状態などが治療期間に影響を及ぼします。ワイヤー矯正の期間が長くなるのは、以下のケースです。

不正咬合が重度の場合

歯並びや噛み合わせの乱れが大きければ大きいほど、矯正治療は長期化します。動かす歯の本数が増え、動かす距離も長くなることが多いためです。

特に、重度の叢生など歯が重なり合っているような場合は、抜歯をして歯を動かすためのスペースを作らなければなりません。抜歯を行った場合は周辺組織の治癒を待たなければならないので、矯正開始までにも時間がかかります。

抜歯をする場合

前述したように、重度の不正咬合があれば抜歯が必要になる可能性があります。また、顎の骨が小さいなど、口内に歯を並べるスペースが十分にない場合も抜歯が必要です。歯茎の状態が落ちつくまでは、ワイヤー矯正の装置を付けられません。

組織が治癒する期間には個人差がありますが、一般的には歯1本につき1週間ほど待ちます。上下左右の抜歯が必要になれば、1か月ほど矯正治療の開始時期が遅れることもあるでしょう。

裏側矯正をする場合

ワイヤー矯正には、表側矯正と裏側矯正の2種類があります。どちらも名前の通り、表側矯正は歯の表側(頬・唇側)に矯正装置を付け、裏側矯正では歯の裏側(舌側)に矯正装置を付けます。

矯正装置をできるだけ目立たせたくないと考える方は裏側矯正を選ぶ傾向がありますが、裏側矯正は表側矯正よりも矯正期間が長くなることがあります。矯正期間の見た目を重視する場合は、矯正期間が長引く可能性があることを理解しておかなければなりません。

歯の動くスピードが遅い場合

歯の動くスピードには個人差があります。当然ではありますが、歯の動くスピードが遅い方は、理想の歯並びになるまで時間がかかるでしょう。

新陳代謝が活発なほど、顎の骨の吸収と再生が早く行われます。年齢が若いほど新陳代謝が活発なため、子どもよりも大人のほうが矯正に時間がかかるとされています。とくに、中高年になると新陳代謝が低下するため、矯正期間が長くなりやすいです。

舌や口周りに癖がある場合

舌や口周りに癖があると、矯正期間が延びやすいです。舌や口周りの癖は、歯や矯正装置に負荷を与えるため、矯正の動きを阻害します。

舌で歯を押す癖や、食いしばり・歯ぎしり、唇を噛む癖、頬杖をつくなどは、矯正期間を長引かせるとされています。舌や口周りの癖がある場合、癖を改善するように意識するだけではなく、あらかじめ歯科医師にも相談しておくと良いでしょう。

口腔ケアができていない場合

ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーを歯の表面に装着します。矯正装置があると、装置の周辺に食べカスが溜まりやすいです。歯磨きをしても、磨き残しが増える方が多いです。口腔ケアが適切にできていなければ、虫歯や歯周病になる可能性があります。

虫歯や歯周病になった場合、それらの治療を優先するのが一般的です。ワイヤー矯正の場合は装置を外して治療しなければならないこともあり、治療中は矯正が進みません。虫歯・歯周病治療のために矯正を中断している分、矯正期間が延びてしまいます。

ワイヤー矯正の期間を長引かせないためには

ワイヤー矯正時に歯磨きをしようとする女性

ワイヤー矯正の期間を短縮するのは難しいですが、長引かせないようにすることはできます。ワイヤー矯正の期間を長引かせないためのポイントをご紹介します。

適切な口腔ケアを行う

ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーがあるので歯を磨いても磨き残しが発生しやすいです。磨き残しがあれば汚れが蓄積され、虫歯や歯周病のリスクが高まります。上述した通り、虫歯や歯周病になれば矯正治療が中断されるため、矯正期間が長引く原因になります。

ワイヤー矯正の期間を長引かせないためにも、ブラケットやワイヤーの部分に磨き残しが発生しないように丁寧に歯を磨きましょう。ブラケットやワイヤーの周囲は、歯間ブラシやタフトブラシを使って磨くと汚れを効果的に除去できます。

磨き方や口腔ケアアイテムの選び方が分からない場合は、定期検診を受けたときに相談してみましょう。

食べ物に注意する

ワイヤー矯正の期間中は、硬い食べ物や粘り気のある食べ物に注意が必要です。硬い食べ物や粘り気のある食べ物を食べると、歯や矯正装置に過剰に負荷を与えます。場合によっては、矯正装置が破損して外れることもあるでしょう。

装置が外れてもすぐに受診して付け直してもらえれば治療期間に大きな影響は及ぼしませんが、仕事などが忙しく受診できないこともあるかもしれません。そのため、装置の破損・脱落を防ぐことが重要です。

矯正期間中は、キャラメルやガムなどの粘り気のある食べ物や、おせんべいなどの硬い食べ物は避けるようにしましょう。

舌や口周りの癖を改善する

舌で歯を押す、食いしばりをする、頬杖をつくなど、舌や口周りの癖はワイヤー矯正の期間を長引かせる原因になります。矯正を始める前から癖を改善するように心がけ、矯正期間中も癖が出ないように注意しましょう。

癖なので自分では気付かない間に行ってしまうことも多いため、周囲の人に注意してもらうようにお願いしておくと良いかもしれません。

定期的に通院する

ワイヤー矯正中は、定期的に歯科医院へ通院しなければなりません。装置を調整して適切な矯正力を加え続ける必要があるので、1ヶ月に一度の通院を指示されることが多いです。

定期検診では、歯が問題なく動いているか、虫歯などの口腔トラブルは発生していないかなども確認します。必要に応じて治療も行うので、トラブルが発生していても悪化を防げるでしょう。

虫歯や歯周病なども、早期に発見して治療を進めれば、矯正治療を中断しなくても良くなる場合があります。中断する場合でも、虫歯・歯周病治療の期間を短くできるので矯正治療への影響を最小限に抑えられます。

まとめ

ワイヤー矯正で歯並びがきれいになった女性

ワイヤー矯正は2年~3年ほど時間がかかりますが、マウスピース矯正よりも多くの症例に対応できるというメリットがあります。強い力で歯を動かせるため、重度の歯並びの乱れも改善できることが多いです。

矯正期間を長引かせないためには、日頃のケアや食事に注意し、定期的に歯科医院を受診することが大切です。治療計画通りに矯正治療を進められるように、歯科医師の指示を守って生活しましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、西宮市高松町「西宮北口駅」より徒歩1分にある歯医者「西宮北口 歯医者 H&L」にお気軽にご相談ください。

当院は、生涯にわたる健康を重視して診療にあたっています。マウスピース矯正や予防歯科、インプラント、ホワイトニング、虫歯・歯周病治療など幅広く診療を行っています。当院のホームページはこちらWEB予約LINE予約・相談も受け付けています。

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